。稲船氏は,ロスト プラネットをTPS,デッドライジングをゾンビゲームとして企画したのは,海外での市場獲得を狙ったものであったと説明した。 だがその一方,稲船氏は,読みが当たって成功したからよかったものの,失敗したらクビにされることを覚悟してたという。「そうでもしなければ,カプコンを救えませんでした」と,当時の状況を振り返っている。 稲船氏は会場の学生達に向けて,「ルールは守るべきものという前提のもと,現在の状況を踏まえ,例外も考える必要があります。社会に出ると,さまざまな判断を求められる状況に出くわします。そのときに何を考え,どんな判断を下すかが重要です」と述べた。そして,稲船氏が立ち上げた新会社では,ro rmt,会議があろうがなかろうが「今,決める」ということを重視していることも明かしていた。 ドラクエやモンハンを目指してはダメ。海外に目を向けることが重要 次に稲船氏は,自身が復活させたカプコンのIPとして「ストリートファイターIV」を挙げた。稲船氏によると,ロスト プラネットとデッドライジング,そしてストリートファイターIVの3タイトルに共通する点は,海外と日本における売り上げの比率であるという。 稲船氏によると,いずれのタイトルも,日本での売り上げは海外での売り上げの1割にも満たないとのこと。とはいえワールドワイドのゲームマーケットにおける日本製ゲームのシェアと同程度であり,必ずしも,これらの作品が日本でヒットしていないことを意味するわけではないと説明した。 稲船氏は,むしろ,ドラゴンクエストシリーズやモンスターハンターシリーズのように,日本での売り上げ比率が高いタイトルのほうが特殊であると述べ,「そういった例外を基準に,日本のゲームはこのままでも行けると勘違いしてはいけません」と指摘した。 さらに稲船氏は,「海外といえば欧米」という日本の風潮に疑問を投げかけ,自身は海外というとアジアを思い浮かべると述べた。 また稲船氏は,先日,中国の杭州にある美術系大学で講演を行ったときのエピソードを紹介。「国柄や文化の違いがあるので,どちらが良い/悪いという話ではありませんが」と前置きしたうえで,今回の参加者より,rmt,中国の学生のほうが積極的に賳枻筏郡辏庖姢蚴訾伽郡辘筏皮い郡趣斡∠螭蛎鳏筏俊?br> ここで稲船氏は,学生に向けて中国に対して持っているイメージを尋ねた。「伸び盛り」「コピー品」「愛国心」といった答えが飛び交う中,中国人留学生からは「自己主張が強い」との意見も出された
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