「アカウントハック予防を」
2月10日15時より正式サービスを開始したエイカオンラインは、今のところ順調な滑り出しを見せているようだ。 リネージュ2 RMT最安値トップランカーがキャップのLv50を目指してレヴェリング中のために対人コンテンツが十分に稼動していないものの、oβからの定着率は高くLv10-20台の新規PCも多く参加し、盛況を見せている。しかし、運営チームの懸念材料が消えたわけではない。公式サイトにて掲載された12月7日付のニュース、【重要】不正アクセス行為についてでは、テスターから窓口に不正アクセスに関する報告が寄せられたことを公表している。なぜ、このような事態が起きるのか。今夏に投入されたThe Tower of AIONにおける、アカウントハックの嵐をヒントに解説を加える。
RMTでメシを食う業者は、FF14 RMTまずBoTツールを使ってキャラをレヴェリングしながらゲーム内通貨やアイテムを肥やしていく。それはoβの段階から始められ、「一口=140」等と全体チャットで告知をしてゲーム内通貨をリアルマネーへと替えることが目的だ。業者の抱える「在庫」に余裕が出来れば、それに比例して売り出し価格はどんどん安くなり、AIONでは正式開始一ヶ月で一口の価格が当初の半額以下に設定されていた。エイカオンラインの場合、NCJと違って運営規約に反する行為への処罰や対応を行なっているため、不正行為が横行するような状況には程遠い様子と言って良いだろう。
AIONでは次の段階があった。キーロガーやスパイウェア、ActiveXなど様々な要因が追求されているが、とにもかくにも業者が一般ユーザーのIDとパスワードを盗み取り、不正アクセス禁止法を犯して侵入先PCの所持するゲーム内通貨とアイテムを盗み、それらを業者キャラへと移すのだ。これが俗に言う「アカウントハック」であり、つまるところのクラッキングである。こうしてまた業者の在庫は膨れ、それを利用するRMTerが加担していく。結果として、ルールを守ってプレイしたプレイヤがゲーム内で著しく劣るシチュエイションが生まれ、ゲームの寿命が縮んでいくわけである。
今回のニュースは決して他人事ではなく、注目を浴びているエイカオンラインでプレイする全ユーザーの関心事として受け止めるべきだ。「あの人もハックされたみたい」や「もうハックはイベントだよね」となったAIONの惨状を反面教師として、Hanbitは警戒態勢を徹底しなければならない。また、我々ユーザーが出来る対策としては、頻繁なパスワード変更が有効となる。なぜなら、業者は盗み取ったユーザー情報をリスト化して所持している可能性が高く、順次、富んでいったPCへの侵入を試みるからで、パスワードを抜いたその日に必ずハックするというわけでもない。頻繁にパスワードを変更しておけば、ハッカーがいくら古いパスワードを把握していても侵入は不可能だ。
万一、被害に遭った場合は運営チームへ連絡した上で、最寄の警察のサイバー課に相談しに行こう。この場合、被害者はユーザーではなくHanbitとなるため、ユーザーは双方のアドバイスと対応を鑑みて、然るべき行動を起こすか、泣き寝入りするかの二択を強いられることになる。
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