―――自分でダンジョンを作成できるというのが特徴だそうですね
本作について、プロデューサーの山根清彦氏とディレクターの大和久宏之氏にお話を伺うことができました
―――韓国では既にベータサービスをやられているということですが、そちらは?
大和久: やはりビッグタイトルに比べると注目度は低いのですが、募集をすると沢山の人が集まってくれて、韓国ではダンジョンRPGというジャンル自体が無かったのですが、触ってくれた人の感想だと「すごく新鮮で面白い」という感想をいただいています
ぜひ完成した暁には緊張感と長く遊ぶ楽しさを感じて欲しいです
いまのところ春頃には有料サービスを開始できるようにと考えています
なので、全く新しい切り口のダンジョンRPGをオンライン化して、ダンジョンRPGのファンを取り込む、一方で今までのオンラインゲームファンにも新しいゲーム性を楽しんでもらうということで、これを題材に選びました
ただ、単純にダンジョンをオンライン化しただけではなく、街というコミュニティの場を作り、コミュニティサービスと一体化したダンジョンRPGというものを目指して制作中です
今までになかったタイプのRPGなのでぜひ成功させたいと思います
大和久: ダンジョンの中に入るとダンジョンを作るためのアイテムを得ることができます
懸け橋になるのがアイテムで、ダンジョンで色々なものを見つけてくる、それを上手く使ってコミュニティを活性化させるということをやっています
―――韓国の会社と共同で作られていると聞いているのですが、きっかけは?
山根: 正直に言って日本のオンラインゲームのノウハウはまだまだ後進国で、そこで先進国である韓国の色んな技術や運営ノウハウを上手く吸収したいと思ったのがきっかけです
山根: 今までのオンラインゲームはコミュニティだけか、ゲーム性だけか、という両極端なものが多かったのですが、ゲーム性はゲーム性で緊張感があって目的意識をもって遊べる部分と、それにコミュニティをちゃんと融合させる取り組みをしています
もちろん、拾ったアイテムを複雑に組み合わせれば思い通りのものが作れますし、それを他の人に遊んでもらったり、挑戦してもらって遊ぶことが出来ます
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キャラメイクも特徴 | 街でクエストを得てダンジョンへ |
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ダンジョンに向かう | プレイ感は上々 |
―――会場でプレイアブルですが、遊んでいる人の反応はいかがですか,rmt?
大和久: 残念なことに今回の東京ゲームショウバージョンではオンラインゲームである街の部分はちょっと人数が少ないですし、オンラインマルチプレイの部分をまだ導入できていないので、その辺りの反応というのは分からないのですが、純粋なダンジョンRPGという部分は楽しんで遊んでもらっていると思います
―――まず『カオティックエデン』というゲームの概要を教えてください
大和久: 『カオティックエデン』は簡単に紹介すると、昔からあるダンジョンRPGをオンライン化したものです
そこに我々が後から「こんな新しいゲームを作りました」と言っても、あまり興味を持ってもらえないと思うんです
―――ダンジョンRPGをオンラインゲームの題材に選んだのは?
大和久: 一番大きいのは、オンラインゲームというのは殆ど形が決まってしまっていて、新しいゲームを出しても同じ文法を追わざるを得なくなっているということです
―――どんな敵をどこに配置したりといった・・・
大和久: 最初はデフォルトに設定されているので、それだけでもいいし、もっと難しくしたければ、もっと細かくどのモンスターをどの場所に配置するといったことをやってもいいようになっています
本作は「自身でダンジョンを作成して共有できる」という特徴を持ったダンジョンRPGです
といっても難しい作業や設定は必要なく、拾って来たアイテムの組み合わせでダンジョンを作れるので誰でも簡単にできると思います
東京ゲームショウ2008のKONAMIブースに展示されていた唯一のオンラインゲームが『カオティックエデン』(Chaotic Eden)です
―――では最後に期待している読者の方に一言メッセージを下さい
大和久: ダンジョンRPGという緊張感のあるゲームを活かしながら、オンラインゲームの特徴である、みんなでやる楽しさや、じっくり長く遊ぶ楽しさをくっつけたゲームを作ろうとして、かなり出来ました
また、これまではあまりそういった事例が無く、失敗例も多かったので、50:50の立場で作ることで新しいことができるんじゃないかという発想で共同開発ということになりました
―――今後のスケジュールを教えてください
山根: いまは韓国先行で色々とやっていますが、日本でもクローズドベータやオープンベータを本格的に準備しているところです
それを使って自分ならではのダンジョンを作れます